こんにちは。
ブランディングコンサルタントの堀田周郎(ほりたのりお)です。
貴方のお店がいくら素晴らしい商品やサービスを取り扱っていたとしても、その価値が伝わらなければ「世の中に存在していない」のと一緒です。
貴方のお店や商品の存在は、お客さまに伝わっているでしょうか?
お客さまの導線から考える
では、どうすればお客さまに価値を伝えることはできるのでしょうか?
自分がお客さま側の気持ちに立って「店舗や商品を探すときどうするか?」 を考えてみてください。
- ネット検索
- 友人の評判
- マスコミ情報
- 広告宣伝
- 店構や看板
そこから逆算して、お客さまをどのように「誘導」すれば売上につながっていくかを想像すれば自然とそれぞれの使い方は見えてくるかと思います。
1.ネット検索
お客さまが店舗の「名前」を知っていてる場合は Google検索すると思います。
貴方のお店のホームページはありますか?
そのホームページには 連絡先、住所、営業時間、地図、外観や店内の様子、商品の紹介、店主の顔写真はきちんと掲載されていますか?
ホームページは必須です。
もし、ホームページがないというお店は Ameba Ownd や wix といった無料でホームページを作成できるツールもあるので、すぐにつくることをお勧めします。
また、Googleで会社名や店舗名を検索すると、画面の右側(スマホでは上部)に Googleマイビジネスが表示されます。Googleマイビジネスは無料で編集できるので、ここの内容を充実させることは店舗集客につながります。
そして、お客さまが貴方のお店の「名前」を知らない場合は、Googleで「地域名 おしゃれなカフェ」とか「地域名 美容院 ヘナカラー」などキーワード検索をするかと思います。
この場合の対策としては、ホームページ内に検索に使われると思うキーワードに関連した記事ページを作成するというのが王道の方法ですが、検索上位に表示されるサイトに登録するという方法も有効です。
2.友人の評判
さて、皆さんに質問です。
- 友人が紹介するお店情報を参考にしたことがありますか?
- そのお店情報はどこで目にしましたか?
- そのお店情報はどのように紹介されていましたか?
- 貴方のお店は、そのお店と同じようにお客さまを誘導することは可能ですか?
もし、お店情報を目にする場所がFacebookだとしたら、貴方もFacebookを集客に利用するべきですし、TwitterであればTwitterを、LINEであればLINEで集客し、商売につなげる方法を考える必要があります。
例えば、Instagramを使って #姫路カフェ巡り でお店を探している友人がいて、貴方がカフェを経営していたとしたら Instagramに店舗紹介ページをつくり、ハッシュタグ #姫路カフェ巡り をつけたおしゃれなカフェの画像をアップするべきだと思います。
ハッシュタグ: 投稿を分類して検索を容易にするキーワード。#(半角のシャープ)をつけることによってハッシュタグと認識されるようになる
3.マスコミ情報
マスコミで報道されることは広告宣伝の3倍の訴求効果があると言われています。また、マスコミ報道はなんと言っても「無料」なのが魅力ですね。
しかし、一般のお店にとってマスコミの敷居は高く「うちの店には記事になるような話題なんてないよ」と思っている方がほとんどかと思います。
でも、本当にそうなのでしょうか?
一度、新聞の地方欄に目を通してみてください。以下は、神戸新聞姫路欄につい最近掲載された実際の記事タイトルです。
- 網干産カキのイタリアンいかが 工場夜景も楽しめる「○○○」
- 姉妹愛詰まったおしゃれ店 築70年の商店を低予算で改修
- 英国調ティールームで紅茶やお菓子いかが 姫路
- 最先端技術で70年前の丼鉢を再現 漆工芸家が仕上げ塗り
- 姫路駅前にレンタルオフィス開業 貸し会議室も
これなら「うちの店でもできそう」と思いませんか?
これに、時事性や話題性が加わればテレビの全国ネットで取り上げられることさえ夢ではありません。
しかし、良い商品やサービスを提供していれば、ある日突然、マスコミの目にとまってテレビや新聞で取り上げられる・・・ということはほとんどありません。
マスコミで紹介されるためには、勇気を持ってお店側からマスコミに情報提供する必要があります。
参考記事:マスコミの傾向と対策 |
4.広告宣伝
無名のお店が、テレビのCM枠を買って広告宣伝をしたとしても、よほど継続的に出稿しない限りほとんど効果はありません。
貴方のお客さまは、どの媒体をいつも見ているのでしょうか?
チラシ、DM、ラジオ、インターネット、新聞、専門誌、地域情報紙 ・・・お客さまによってそれは様々です。広告宣伝をする場合は、貴方のお客さまに一番届く媒体を使う必要があります。
マスコミの報道は「無料」ですが、その内容をこちら側でコントロールすることはできません。その結果、お店が伝えたいと思うブランドイメージとお客さまの心の中にめばえたイメージにズレが生じることがあります。
その点、広告費を払えばブランドイメージを表現できるロゴや写真、キャッチコピーで正しいメッセージを伝えることができます。
広告宣伝は、客層と地域を絞り込んで効果的に行うことが必要です。
5.店構えや看板
第一印象は大事です。
貴方は店構え(外観・外装デザイン)や看板の雰囲気から、その店が自分好みか否かを判断し、入店するか否かを決めたことはないでしょうか?
どんな店構えや看板を採用するかは、お店からお客さまに対するブランドコミュニケーションのひとつです。
店舗の前を通る人は顧客になる可能性がありますが、「何を売っている店か?」「どんな特徴がある店か?」「どの価格帯の店か?」が表から分からないようでは入りにくいですよね。
通りすがりの人にも「誰をターゲットにしている店」で「どんな店だと思われたいか」を伝える努力が必要です。
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これまで3回に分けて、店舗をブランドにする方法(商店ブランディング)について書いてきましたがいかがでしたでしょうか?
貴方のお店で買うべき魅力を正しく伝えることができれば、「価格競争なし」で貴方のお店がお客さまから「選ばれ続ける」ようになります。
今回のブログがまじめに頑張っている商店主の皆さんのお役に立てれば幸いです。
関連記事:貴方のお店をブランドにする_(1) |
関連記事:貴方のお店をブランドにする_(2) |
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堀田 周郎

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