こんにちは。
ブランディングコンサルタントの堀田周郎(ほりたのりお)です。
いよいよクリスマスが近づいてきました。
先日、朝の情報TV番組で外国の方が「タロイモと鰻を竹に詰めて焼いた」母国のクリスマス料理を紹介していました。所変われば品変わるものですね。
イヴの食卓にチキン
日本でクリスマス・イヴの食卓といえば「ケーキ」と「チキンのモモ焼き」が定番ですが、アメリカやイギリスでは「七面鳥の丸焼き」が定番です。チャールズ・ディケンズの小説「クリスマスキャロル」の最終章では、強欲な主人公が改心して、大きな七面鳥の丸焼きを使用人にプレゼントする印象的なシーンがあります。
ではどうして、日本では七面鳥ではなくチキンなのでしょうか?
- 七面鳥は一般に日本では飼育されていない
- 丸焼きできるオーブンが日本の家庭にない
というのが、日本で七面鳥が普及しなかった理由ですが、チキンのモモ焼きを食べるという日本独特の習慣ができたのは実は、ケンタッキーフライドチキンのクリスマスキャンペーンが発端だと言われています。
緑のサンタクロース
こちらは有名な話なのでご存じの方も多いかと思いますが・・・・・。最初、絵本の中で描かれていたサンタクロースの衣装は「青」や「緑」など様々でした。
ではなぜ今の「赤色」になったのでしょうか?
答えは「コカ・コーラの広告」です。
1831年にコカ・コーラ社の広告に赤い衣装を着たサンタクロースを起用したことから世界中にそのイメージが広がり、今では「クリスマスのイメージカラー」=「赤色」と定着するようになりました。
イベント日を創作する
敬虔なキリスト教徒にとってクリスマスとは「神がこの世に人間として生まれたことを感謝し祝う日」です。しかし、日本ではいつの間にか「恋人と過ごす日」として定着しました。
他にも日本では「ハロウィン」=「仮装コスプレの日」、「バレンタイン」=「愛を告白する日」のように、本来の主旨とはまったく別のイベント日としてビジネスに利用されている事例はたくさんあります。
(その是非はひとまず置いておいて)
これは地域ブランディングにも応用できます。
地元の名所旧跡や風習、祭の歴史を調べ、まちのイメージアップ寄与するものなら「言い切ってしまい」「情報発信を続ける」と時間経過と共に地域文化として定着させることが可能です。
まちの歴史や伝統文化を見直して見てください。
ひょっとすると、すごいお宝が眠っているかもしれません。
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堀田 周郎

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